ブルゴーニュ・ルージュ ロシニョール・トラペ
ジュヴレ・シャンベルタンに本拠地を置くロシニョール・トラぺは、ジュヴレ・シャンベルタンでも名高い区画の持ち主として知られた、ルイ・トラペの分割により誕生したドメーヌ。16世紀からジュヴレ・シャンベルタンでワイン造りに携わる名門トラぺ家には、2人の子供がいました。ルイ氏は2人の子供に均等に畑を相続させ、長男はジャン・ルイ・トラペを、ロシニョール家に嫁いだ娘は夫ジャック氏と共にドメーヌ・ロシニョール・トラペを始めました。
ロシニョール・トラペとしてのファースト・ヴィンテージは1990年。現在はジャック氏の2人の息子、ニコラ氏とデイヴィット氏がドメーヌを運営しています。所有する畑は約13ha。ジュヴレ・シャンベルタン村に3つの特級畑、プティ・シャペルを含む5つの一級畑、そしてボーヌやサヴィニー・レ・ボーヌにも畑を所有し、全14銘柄を生産しています。
ロシニョール・トラぺのワイン造りにおいて最も注目すべき点は、徹底したビオロジックによるブドウ栽培。現在ではほぼ全てでビオロジックを実施し、一部ビオディナミも取り入れています。具体的な内容の一例としては、害虫駆除のための農薬や化学肥料は用いず、植物のエキスを樹にかけたり、土壌に牛の骨を撒くなど自然の物質から生成された調合剤を散布して生物の潜在的な力を引き出し、土壌に活力を与えブドウを育てるという農法をとっています。
外観は輝きのあるルビー色。ラズベリーやクランベリーの赤系果実のアロマに、薔薇やシナモンの香り。軽やかでエレガントな口当たりで、フレッシュな果実味とともに、滑らかなタンニンと美しい酸が広がります。非常にチャーミングな味わいで、赤系果実やスパイスの風味が続く美しい余韻が魅力。ローストチキンやラムチョップなどの料理との相性も良く、活き活きとした果実味とミネラル感を兼ね備えた、華やかな1本です。
ブルゴーニュ・ルージュ ロシニョール・トラペ
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