リースリング･ゼクト･ブリュット　シュロス・フォルラーツ

シュロス・フォルラーツの歴史は大変古く、1211年に取引されたインヴォイス（明細書）があることから、ワインの商取引を行っていた記録として世界最古の明細書が残っているワイナリーと言われています。ラインガウはライン河とマイン河の分岐点付近の北側の南斜面に位置する地域。ドイツワインの中でも最も華やかで偉大なワインを産出するといわれ、中でも最高品質のリースリングを生み出す地として有名です。そのラインガウの地にある濠に囲まれた美しいフォルラーツ城は14世紀前半に、今日のワイナリーの基礎を築いたグライフェンクラウ伯爵一族の邸宅として建てられました。特級畑を含む、最高品質のリースリングの畑を持ち、先進的な研究も行っている名門ワイナリーです。

こちらは、リースリングを用いたスパークリングワイン。シャンパーニュと同様の製法で仕立てられることが特徴です。 栽培にはグリーン・ハーヴェストを用いており、房の茎に近い部分だけを半分残すことで、ブドウの質と熟度を高めて収穫。醸造では伝統的な瓶内二次発酵を用い、澱と共に12ヵ月間熟成させた後、デゴルジュマン（澱引き）を行います。

最後に程よい辛口、ブリュットの味わいになるよう、甘口ワインであるシュペトレーゼとほんの少しのアウスレーゼを添加し調整。 こうして、きめ細やかな泡を伴った、見事なバランスのリースリング・ゼクトが造られます。

輝きのあるイエロー。細やかな泡がゆったりと立ち上ります。ミディアムボディの非常にフレッシュで生き生きとした味わい。余韻は長く続き、パイナップル、白桃、シナノキの花、グレープフルーツの風味が心地良く広がります。きめ細やかな風味を伴った、見事なバランスのリースリング・ゼクトのこだわりの味わいをぜひお試しください。