シャトー デ ゼサール キュヴェ セメンタル

シャトーのあるベルジュラックは、ボルドーの中心から100kmほど東へいった場所にあります。14世紀頃には銘醸地として広く知られていましたが、ボルドーが自分たちに有利な特権を得て、ベルジュラックを含む上流域のワインをすぐに出荷出来ないように定めたことから、名声を失うことになり、ボルドーによって不遇の産地ベルジュラックにてデ ゼサールは1929年からワイン造りを始め、ワインの品質は畑に有りの信念で現在は父娘で手掛けるこだわりのワインボルドーに負けず劣らぬワインを産出しています。

このワインのコンセプトは「完璧を求める」です。カベルネ・ソーヴィニョン100%で出来の良い年だけ生産するスペシャルキュヴェ2010VTに初めて生産、以降2015、2016、2018、2019、2020、2022VTと７ヴィンテージのみの生産です。今回はじっくり熟成させた2020VTが入荷しました。

ラベルに闘牛のシルエットが入っていますが、セメンタルとは、スペイン語で闘牛用の種牛のことで、男性的でパワフルであることを表しています。このキュヴェ用に小さなタンクを買い入れ、良い区画のものを手摘みで選び造っています。12ヶ月バリック（50％フレンチオークの新樽）で熟成させています。紫がかったガーネット色。チェリーやプルーン、こけもも等の赤や黒い果実、また白胡椒や甘草などのスパイス、さらにトーストの香りがあります。バランスのとれたワインです。フレッシュで、パワーとボリュームを兼ね備え、素晴らしいタンニンがあります。赤身肉はもちろん、チョコレートを使ったデザートにも合います。

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