越の誉 純米大吟醸 にごり酒
しんしんと降り積もる真っ白な雪を思わせるにごり酒。原酒造では蔵が育てたオリジナル酒米「越神楽」を贅沢に40%まで磨き、全ての工程を手造りで丁寧に純米大吟醸造りで醸し上げた、贅沢なにごり酒が新登場。
フルーティーな香りとオリが絡んだ優しい甘みを究極のにごり酒です。
「にごり酒」といえば、新酒の時期である冬を連想される方も多いと思いますが、俳句で甘酒は夏の季語です。
江戸時代中後期の文献「守貞漫稿(もりさだまんこう)」にも、「夏になると甘酒売りが出まわった」とありますが、江戸の町で「甘酒売り」は、夏の風物詩になっていたようです。平安時代まで「にごり酒」は、体を温めるために主に冬に飲まれていたようですが
、江戸時代になると庶民のための夏の飲み物となります。
実は、当時1年で最も死亡率が高いのは夏でした。あらゆる設備が整っていなかった当時は、夏になると老人や病弱者は一気に体力を落とし亡くなる事が多かったのです。そこで、暑さで食欲が落ちた時に、「甘酒」は栄養分を多く含んだ滋養のある飲み物として、体力の消耗する夏の時期に飲まれるようになってきたようです。
「甘酒」、今で言う「にごり酒」が夏に飲まれた理由の一説に、甘酒には米麹の働きで生成したビタミン類や必須アミノ酸、ブドウ糖をはじめ、その他天然のビタミンが豊富に含まれており、夏バテ防止の栄養補給の役割を担っていたと言われています。
先人の知恵とはよく聞く言葉ですが、本当に驚かされます。現在一部の蔵元では、これらの「にごり酒」の特性を見直し、「夏のにごり酒」としてキンキンに冷やして、またはロックで飲める夏仕様に仕上げられた「にごり酒」が醸造されています。
「にごり酒」特有の爽やかで円やかな味わいは、新しい日本酒の楽しみ方として注目されています。にごり酒の適度な甘みと爽やかな酸味は、夏のスタミナ料理、焼肉やバーペキューなどをはじめ、香辛料のきいた料理との相性もよく、食欲を増進するアペリティーフとして最適。また、真夏の暑い日にビールが苦手の日本酒党の方々に乾杯の酒としてお薦めです。先人を見習い、夏の濁り酒で暑い夏を乗り切りましょう!
越の誉 純米大吟醸 にごり酒
- その他
- レビュー
- 規格 : 純米大吟醸原酒
- 製造元 : 原酒造・柏崎市
- 原料米 : 越神楽(契約栽培米)
- 精米歩合 : 40%
- 日本酒度 : ‐4
- 酸度 : 1.65
- アミノ酸度 : 1.3
- アルコール度 : 15%