明治元年創業の高千代酒造は新潟県魚沼市(旧塩沢町)の日本百名山の一つである巻機山(まきはたやま)の麓にあります。巻機山に降り積もった純白の雪が約100年の歳月をかけて大自然の濾過器を通り蔵の井戸水から湧き出る仕込み水は数値の高い極軟水( 不純物の極めて少ないやわらかい水)の名水となって高千代酒造の目指す飲み飽きしない自然のうまみを味わえる滑らかな酒造りの支えとなっています。そして高千代酒造のもうひとつの特徴は酒米「一本〆」へのこだわりと精米です。社長曰く、ある機関から押し付けられたと当時憤慨した「一本〆」の原々種の移譲(原々種の管理をする蔵全国でも珍しい)を受けましたが、仕込み水との相性も合い「淡麗辛口」の味わいとは少し違う米の旨みがある酒に仕上がり、平成21年、22年連続で全国初の「一本〆」での全国新酒鑑評会金賞を受賞しました。
また自社精米を行っていますが、「一本〆」の特性を鑑み、扁平精米(縦横均等・等圧に削ること)を導入。現行精米と同じ精米歩合でもより有害成分の少ない白米に仕上げることが可能。杜氏以下若く元気のいい蔵人が固定観念にとらわれない志向で日夜研鑽努力を惜しまず醸し出してます。