セレステ ヴェルデホ トーレス

「キング・オブ・スペイン」、「カタルーニャの星」と名高いトーレスは、フランスとの国境に近いバルセロナの近郊、ペネデス地方でワインを造り続けて150年以上の歴史を持つ名門中の名門。スペインワインと聞いて誰もが最初に思い浮かべるであろう牛のマスコットでおなじみの「サングレ・デ・トロ」をはじめ、ボルドーの五大シャトーを制したトップ・キュヴェ「マス・ラ・プラナ」まで、全てのラインナップに貫かれた高い品質と、300年以上に渡る家族経営による卓越した先見性は、世界中で惜しみない賛辞を集めています。

こちらのセレステ・ヴェルデホは、首都マドリードの北西部に位置する、カスティーリャ・イ・レオン州 ルエダで造られる白ワイン。ブドウは、ルエダの代表品種ヴェルデホを使用しています。ルエダは、リアス・バイシャスと並びスペイン白ワインの2大生産地の一つです。大西洋沿岸のリアス・バイシャスとの最大の違いは気候。雨量が少なく、夏は非常に暑く冬は厳しい寒さ、また一日の中でも昼夜の寒暖差が大きい典型的な大陸性気候で、水はけの良い沖積土壌が多いことが特徴です。これらの環境はヴェルデホ品種の栽培に適しており、そのなかでもセレステ・ヴェルデホの畑は、粘土質と砂利質が混ざった土壌で、香り高いブドウが生み出されています。

外観は淡い黄金色。グラスからはグレープフルーツやレモンなどの柑橘系のアロマに、パッションフルーツやフェンネルの豊かなニュアンスが立ち上ります。口当たりは滑らかで、しっかりとした果実味が特徴。トロピカルフルーツの豊かな果実味を伴った上品な味わいが口いっぱいに広がり、繊細でエレガントな酸が続いていきます。しっかりと冷やして楽しみたい１本です。