シャトー・モン・ペラ 2019
漫画『神の雫』で莫大な人気を博したシンデレラワイン
日本では2001年以前は全く無名のシャトーでしたが、人気ワイン漫画『神の雫』に登場したことがきっかけとなり大ヒット。更に、飲んだ人を虜にするその美味しさで、毎ヴィンテージファンを増やし続ける驚くべきワインです。
グラスに注ぐと、スミレやゼラニウムなど花の香りとブラックチェリーやカシスなど黒系果実の深みのあるアロマが漂います。時間の経過と共にアニスやクローヴのニュアンスが現れ、少し複雑な印象に変化。口に含むと滑らかな口当たりと共に、旨みを含んだ豊満な果実味が勢いよく広がります。ビーフシチューやうなぎのかば焼きなどと好相性ですが、あまり食事を選ばないフードフレンドリーな1本です。
豊かなテロワールで行う、格付けシャトー並みの厳格な栽培
シャトー・モン・ペラの位置するアントル・ドゥー・メールは直訳すると「海の間」という意味。その名が示す通り、ガロンヌ川とドルドーニュ川という2つの河川に挟まれた中洲の地域です。内陸のアルプス山脈からの川の流れによって小石や砂利が流れ込み、粘土石灰質や砂質と相まって複雑な土壌を形成しているのが特徴。ボルドーの中でもブドウ栽培できる面積が大きく、肥沃な土地です。
シャトーの名前である「モン・ペラ」の名の由来も、この豊かな土地に関係します。シャトー・モン・ペラはカディヤック・コート・ド・ボルドー地区の「ル・ペラ」という場所に位置。周りは4つの小高い丘に囲まれており、これらの丘がテロワールに多彩な魅力を与えています。ここから、「モン・ペラ(ル・ペラの丘)」という名前がシャトーに付きました。
一番高い所で114m、低いところで63mと、起伏の激しい斜面を有する畑をどう管理するかという課題がありましたが、400箇所にわたる地質調査と、40の大規模な地層調査を実施。各区画の精密な地図を作成し、ブドウの品種に適した区画や密植の程度、ブドウの管理方法を把握しました。
斜面があることによってブドウは太陽の光を十分に確保できますが、葉を長くつけすぎないよう、綿密に手入れを行うことでブドウは最高の状態で成熟。また、耕作面積の4分の1にはビオディナミ農法を2010年より取り入れており、他も減農薬農法のリュット・レゾネで栽培しています。
ブドウの房がまだ青い時に間引くことでより上質なブドウを選別する、グリーン・ハーヴェストも実施。格付けシャトー並みの低収量になってしまいますが、高品質なワインを造りたいというティボー氏の想いがひしひしと感じられます。
各論評誌も絶賛!!
「デキャンタ誌」グランクリュと同じ品質を持ちながら、格別の魅力ある価格。
「ワイン・アドヴォケイト誌」デスパーニュ家から届けられるものはいつでも公的な血統書を超えてくる
「マスター・オブ・ワイン誌」その品質と繊細さは他の全てのワインを圧倒している
シャトー・モン・ペラ 2019
- その他
- レビュー
- 生産地域 : フランス・ボルドー地域
- 格付け : A.Cボルドー
- 生産者 : シャトー・モン・ペラ
- 色/タイプ/容量 : 赤/フルボディ/750ml
- 葡萄品種 : メルロ、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン