シルヴァーナー フォン レス クーベーアー トロッケン

日本人女性醸造家「坂田千枝さん」がドイツで手掛ける珠玉のワイン

【坂田千枝さんのプロフィールとワイン説明】
兵庫県立農業高等学校園芸科果樹部門（葡萄栽培専攻）に進学。17歳の時に研修で訪れたドイツで見た一面の葡萄畑に感銘を受ける。2003年、高校卒業後ドイツに渡り、現地の職業訓練校で学びながらドイツ国内の様々なワイナリーで働く。またオーストリア、南アフリカのワイナリーで研修し、経験を積む。その後、国立ヴァインスベルク栽培醸造学校に進み、2012年に栽培醸造技術師の国家資格を取得。2013年10月より現在までベルンハルト　コッホの醸造責任者として活躍中。

「フォン　レス」は、レス土壌からのワインという意味です。レスとは風に飛ばされて堆積した細かい砂が土壌化したもので、表土の0～10cmほどの部分にあります。私たちは、その品種のいちばん良い特徴をワインにするというコンセプトで「フォン　レス　シリーズ」を手掛けています。この土壌はドイツではとても多いです。シンプルに醸造し、ほとんどはステンレスタンクで熟成させます。シルヴァーナーは、ドイツが世界1位の栽培面積を誇る葡萄品種で、バーデンやフランケンでもおいしいワインを造っているところがたくさんあります。実生りがよく、房も大きく、１つの枝に3房くらいつくので、おいしいワインにするためには夏に摘果をして1つの枝につき1.5～2房くらいになるよう、30～40％ほど手作業で間引きします。シルヴァーナーはまろやかな酸があるところが良い特徴なので、リースリングを飲むと胃が苦しいとか、1本飲めないという方にファンが多いです。個性を出さない、尖っていないワインなので、個人的には煮物などの和食に合うなあと思っています。

滑らかな、調和のとれた口当たりに、フレッシュな酸味を帯びています。シルヴァーナーの特徴である酸が少ないキャラクターを利用し、口当たりがよくまろやかで、あえて少し糖分を残し飲み易いスタイルに仕上がってます。