シャブリ グラン・クリュ レ・クロ　シモネ･フェブレ

シモネ・フェブルは、1840年シャブリに創業した、シャブリで最も歴史あるワイナリーのひとつです。2003年にブルゴーニュの名門ルイ・ラトゥール社の傘下に入りましたが、創業当時からの特長である「豊かなミネラル感と爽やかな酸味のある、模範的なシャブリ」というスタイルを守り続けています。現在は醸造・経営責任者のジャン・フィリップ・アルシャンボー氏の下、伝統と最新技術を融合させたワイン造りを行っています。

シモネ・フェブルは、プティ・シャブリ、シャブリ、シャブリ・プルミエ・クリュ、シャブリ・グラン・クリュとシャブリ4つのAOC、全てのワインを手掛けるシャブリのスペシャリストです。

こちらはシモネ・フェブルが手掛ける3つの特級畑のひとつ、レ・クロで育つブドウを使用したキュヴェ。シャブリには7つの特級畑がありますが、レ・クロはその中でも最も広大な面積を持っており、造られるワインのスタイルはパワフルでミネラル感豊かと表されます。レ・クロで育つブドウを使用した1本。樽を用いた発酵、熟成で仕立てられます。豊かなミネラル感が際立つ、男性的なスタイルに仕上げられています。

シモネ・フェブルが所有するのは南・南西向きの斜面で、土壌が深いことが特徴。キンメリジャン質を含む粘土石灰質で構成されており、ブドウの平均樹齢は35～40年です。手摘みによる収穫後は、1、2年使用した古樽を用いて発酵。マロラクティック発酵まで行った後、澱と共に樽内で15~18ヵ月間の熟成を実施します。

濃いレモンイエローの外観。グラスに注ぐと、レモンやグレープフルーツなど柑橘類の香りやリンゴ、洋梨のアロマ、クローヴやトーストなど表情豊かなニュアンスが漂います。滑らかな口当たりで、濃厚で凝縮感のある果実味が魅力。酸味はシャープで、ミネラル感を含んだユニークな風味がアクセントとして味わいを引き立てています。余韻にはアーモンドやプラリネなどコクのある豊かな風味が持続。熟成ポテンシャルを秘めた1本です。