ブルゴーニュ・ピノ・ノワール ニコラ・ロシニョール 2020
ニコラ・ロシニョールは、1997年に設立された比較的若いドメーヌ。ボーヌの大学でブドウ栽培学とワイン醸造学を学んだ後、自身の故郷であるヴォルネイのテロワールを学ぶため、ジョセフ・ボワイヨにて修業。当時ブルゴーニュでは、長期熟成のためには酸が高い造りである必要性を唱える生産者が多かった中、より親しみやすい味わいを求めた彼は、その後ローヌのヴュー・テレグラフにて若くして愉しめ、且つ熟成能力を備えたワインを仕立てる方法を学びました。
その後、シャトー・ラフィット・ロスチャイルドのグループワイナリーにおいては新樽を使用しつつも樽香の強すぎないエレガントなワイン造りを、更に南アフリカのワイナリーにおいては大規模な畑の管理方法を学ぶなど、世界各地で様々な栽培や醸造の技術を習得しました。現在、ワイン・アドヴォケイトにおいて「羨ましいほど贅沢な造り」と絶賛されるように、彼の醸造セラーにおいてはブルゴーニュでも類を見ない、まるでレストランの厨房のように清潔に保たれた環境でワイン造りが行われています。
このブルゴーニュ・ピノ・ノワールはヴォルネイとポマールの区画で栽培されている樹齢20年~50年のブドウを用いて造られています。村名格付けの畑に近い区画のため、品質は間違いなくACブルゴーニュ以上です。 畑では、ブドウのアロマや果実味を最大限に活かすため、できるだけ農薬の使用を避けるリュット・レゾネを実践。手摘みで収穫したブドウを、細かく選果します。
ブドウはベルトコンベアーで発酵槽に運ばれ、2週間もの間10~15℃の低温浸漬を実施。その後天然酵母で自然な発酵を行い、無濾過でボトリングされます。造られるワインは、ヴォルネイのやわらかな口当たりとポマールの引き締まったタンニンが感じられる、エレガントな味わいが愉しめ、時に村名クラスを凌駕すると言われる、洗練された味わいに仕上がっています。
グラスからは、レッドカラントやクランベリーの華やかな赤系果実やスミレの花のアロマに、リコリスやアニスの甘いスパイスや土のニュアンスも漂います。口に含むと、瑞々しく力強いリッチな果実味にシルキーなタンニンがバランス良く広がるミディアムボディ。最初から余韻にかけて感じられる美しい酸がボリューム感のある味わいを一層引き立てます。食事と合わせるなら、ブリーなどの白カビチーズを始め、ローストポークや焼き鳥などのお肉料理と好相性です。
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール ニコラ・ロシニョール2020
- その他
- レビュー
- 生産地域 : フランス/ブルゴーニュ地方
- 格付け : A.Cブルゴーニュ
- 生産者 : ニコラ・ロシニョール
- 色/タイプ/容量 : 赤/ミディアムボディ/750ml
- 葡萄品種 : ピノ・ノワール100%