MANDOBA(マンドバ) 出穂(しゅっすい)
M A N D O B A 自然のめぐりが醸す酒
日本酒MANDOBAは、土づくりから米づくりを経て、酒づくりに至るまで、自然や生態系によって醸された、「自然のめぐりが醸す酒」です。
新潟県上越市安塚の棚田で無農薬の米をつくってきたデザイン会社「U・STYLE」が、同じ上越市内の酒蔵「竹田酒造」と出会うことで酒づくりに辿りつき、実現しました。農薬・化学肥料不使用での酒米づくりや企画、デザインをU・STYLEが担い、生酛・蔵付酵母での醸造を竹田酒造が担いました。
里山の自然の力を引き出す酒米づくり
自然に寄り添い、自然の力を引き出すことによって稲が育つ水田のまわりには、それまで見られなかった多様な生き物や植物も年々見られるようになり、生態系も育まれています。
万燈場の由来:MANDOBAは、酒米・五百万石を栽培する田圃の名「万燈場(マンドバ)」に由来します。安塚・大原集落の山を、奥へ、奥へと登っていくと姿を現す、万燈場。棚田群の一番奥にある天水田です。康元元年(1256年)、峰向こうにある古刹・専敬寺の36世円道和尚が親鸞聖人の弟子となった事から浄土真宗に改宗し、それまで使っていた器物や経文を土中に埋蔵したことから「万燈場」と呼ばれるようになったと言われています。
生酛・酵母無添加自然のめぐりが醸す伝統的醸造方法への挑戦
春|芽出 初夏|田休 夏|出穂 秋|刈上 冬|越冬
【MANDOBA 出穂(しゅっすい)】
8月上旬から下旬にかけて茎の中からさやを割って薄緑色の穂が出てきます。早朝、露をたたえた美しい穂を眺めながら、その年の作柄を左右するこの時期の好天を、天に向かって祈ります。
[特徴]
若い穂が伸びやかに育つ頃の爽やかな夏空をイメージした純米にごり酒です。にごりでは珍しい2度火入れ、冷やしてロックやソーダでもおいしい。
※常温管理できますが、発送の場合はお受け取りまでのタイムラグを考慮してクール発送になります。
夏に楽しむにごり酒
「にごり酒」といえば、新酒の時期である冬を連想される方も多いと思いますが、俳句で甘酒は夏の季語です。
江戸時代中後期の文献「守貞漫稿(もりさだまんこう)」にも、「夏になると甘酒売りが出まわった」とありますが、江戸の町で「甘酒売り」は、夏の風物詩になっていたようです。平安時代まで「にごり酒」は、体を温めるために主に冬に飲まれていたようですが、江戸時代になると庶民のための夏の飲み物となります。
実は、当時1年で最も死亡率が高いのは夏でした。あらゆる設備が整っていなかった当時は、夏になると老人や病弱者は一気に体力を落とし亡くなる事が多かったのです。そこで、暑さで食欲が落ちた時に、「甘酒」は栄養分を多く含んだ滋養のある飲み物として、体力の消耗する夏の時期に飲まれるようになってきたようです。
「甘酒」、今で言う「にごり酒」が夏に飲まれた理由の一説に、甘酒には米麹の働きで生成したビタミン類や必須アミノ酸、ブドウ糖をはじめ、その他天然のビタミンが豊富に含まれており、夏バテ防止の栄養補給の役割を担っていたと言われています。
先人の知恵とはよく聞く言葉ですが、本当に驚かされます。現在一部の蔵元では、これらの「にごり酒」の特性を見直し、「夏のにごり酒」としてキンキンに冷やして、またはロックで飲める夏仕様に仕上げられた「にごり酒」が醸造されています。
「にごり酒」特有の爽やかで円やかな味わいは、新しい日本酒の楽しみ方として注目されています。にごり酒の適度な甘みと爽やかな酸味は、夏のスタミナ料理、焼肉やバーペキューなどをはじめ、香辛料のきいた料理との相性もよく、食欲を増進するアペリティーフとして最適。また、真夏の暑い日にビールが苦手の日本酒党の方々に乾杯の酒としてお薦めです。先人を見習い、夏の濁り酒で暑い夏を乗り切りましょう!
MANDOBA(マンドバ) 出穂(しゅっすい)
- その他
- レビュー
- 規格 : 純米にごり
- 製造元 : 竹田酒造店・上越市
- 原料米 : 五百万石(安塚産万燈場田)
- 精米歩合 : 70%
- 日本酒度 : -8
- 酸度 : 2.0
- アルコール度 : 16.8%