• 地酒&ワイン 三清酒店
お燗酒のススメ
とっておきのお酒をゆるゆる温めじっくり楽しみましょう。穏やかな香りと、からだに優しく染みいる旨み。杯を重ねるごとにゆるやかに酔いがめぐりこごえた身と心をゆったり温めてくれます。 【温めて楽しむお酒の味わい】 冷でも燗でも楽しめるのが日本酒の魅力の一つ。ほんのりお燗すると、お酒本来の味がふっくら膨らんで、冷やでは隠れて眠っていた力が大輪の牡丹のように花開くのです。 【からだにやさしいお燗酒】 冷酒はアルコールの吸収が遅く、途中で急激に酔いがまわります。酔ってない、酔ってない、と油断していると、急激に酔いがまわって驚いたこともあるのでは。一方、お燗酒はアルコールの吸収が早く、飲んだら飲んだ分だけ酔いがまわります。つまり、酔いの度合いを自分でチェックでき、飲み過ぎ防止の効用もあるということ。だから、からだに負担をかけません。 【お燗は料理を選ばない優れもの】 お燗は意外な料理と相性がよかったり、合わせる料理の幅が広がったり。冷めると脂が固まる肉料理や、冷めると苦味が出てくる貝類なども、お燗酒と一緒なら、最後まで美味しく。また、血行もよくなるので食欲が増進し、箸も進みます。なので夏の夏バテ防止にも役に立ちます。(涼しい部屋で飲むお燗も乙なものですよ。
久須美酒造/清泉
天保4年(1833年)創業、約180年余りの歴史を持つ久須美酒造は、新潟県の中越地方の海岸部から少し中に入った三方をなだらかな丘陵が囲む、良寛和尚が生涯を終えた長岡市(旧和島村)にあります。蔵の裏山には樹齢300年を数える杉山があり、古くから杉山の下に名水が湧き出る言い伝え通りに蔵の井戸から、新潟県名水36に選ばれる水が懇々と湧き出て蔵の仕込み水として大切に使われ代表銘柄の「清泉(きよいずみ)」の由来となっています。こんな抜群の環境の中で代々地元の為に良酒を造りに励んでいましたが、1980年代地酒ブームにありながら、日本酒の将来を危惧した当時専務久須美記廸(のりみち)(後6代目社長・現会長)がある杜氏の会合で賞を外したことのない名杜氏の「亀の尾で造った吟醸酒が忘れられない」と言った言葉に浪漫を感じ、明治時代には多くの場所で作付けされた「亀の尾」ですが、農機具の機械化に合わせた稲の改良によりいつしか姿を消し、方々探しまわった末に種子センターに眠る僅か1500粒を分けてもらい、3年の時を経て昭和58年、純米大吟醸「亀の翁」として名杜氏の残した言葉よりも何倍の輝きを増し見事に復活を遂げ、その年の3大鑑評会金賞という大偉業を達成しました。 それをモチーフにして描かれた「夏子の酒」は多くの日本酒ファンに感動を与え、またこれにより日本酒に目覚めたという方もたくさん出来、TVドラマ化にもされ大きな反響を呼びました。 銘醸蔵の地位を確立した蔵ですが、平成16年の7.16水害で蔵の裏山が崩れ熟成中だった数万本の亀の翁が土砂の下敷きになり、さらに同年10.23中越地震、平成19年中越沖地震で併せて約5億円の大損害に見舞われ蔵の存亡の危機に瀕しましたが、その幾多の困難を乗り越えあくなき酒造りに邁進しています
高千代酒造/高千代・たかちよ
明治元年創業の高千代酒造は新潟県魚沼市(旧塩沢町)の日本百名山の一つである巻機山(まきはたやま)の麓にあります。巻機山に降り積もった純白の雪が約100年の歳月をかけて大自然の濾過器を通り蔵の井戸水から湧き出る仕込み水は数値の高い極軟水( 不純物の極めて少ないやわらかい水)の名水となって高千代酒造の目指す飲み飽きしない自然のうまみを味わえる滑らかな酒造りの支えとなっています。そして高千代酒造のもうひとつの特徴は酒米「一本〆」へのこだわりと精米です。社長曰く、ある機関から押し付けられたと当時憤慨した「一本〆」の原々種の移譲(原々種の管理をする蔵全国でも珍しい)を受けましたが、仕込み水との相性も合い「淡麗辛口」の味わいとは少し違う米の旨みがある酒に仕上がり、平成21年、22年連続で全国初の「一本〆」での全国新酒鑑評会金賞を受賞しました。 また自社精米を行っていますが、「一本〆」の特性を鑑み、扁平精米(縦横均等・等圧に削ること)を導入。現行精米と同じ精米歩合でもより有害成分の少ない白米に仕上げることが可能。杜氏以下若く元気のいい蔵人が固定観念にとらわれない志向で日夜研鑽努力を惜しまず醸し出してます。
原酒造/越の誉
天保文化1年(1814年)創業。原酒造がある新潟県柏崎市は、中越地方日本海側の中央に位置し、15の海水浴場と米山・黒姫・八石の刈羽三山に囲まれた、海に川に山にと自然豊かな街です。創業当時の柏崎は北国街道の宿場町として、また千石船による海運の町として栄えていました。そのため、優雅と気品に満ちた都の文化が溶け込み、独特の文化が開花したといいます。豊かな自然の恵みと、文化水準の高い土地柄に支えられ、必然的に酒の味も磨かれていったに違いありません。柏崎の自然、人情、文化、そのすべてが樽の中に醸されています。創業以来二百年の歴史がゆっくりと築きあげてきた味に更に新しさを重ね合わせ人々に末永く愛される酒を醸し続けています。 そして、原酒造を紹介するにあたって欠かすことができない出来事は2007年7月16日に起きた中越沖地震です。中越沖地震によって社屋の約7割が倒壊するという大きな被害を受け、当時は建物が倒壊した様子が毎日の様にテレビ等で報道されました。全壊した木造の酒蔵五棟は土壁が割れ、柱はひしゃげ、瓦屋根は目線の高さまで崩れ落ち、大小約三百あるタンクのうち、約二百のタンクが瓦や屋根に埋もれるという状況でした。休日で社員全員が無事だったことが幸いし全社員一丸で復興にあたりその後、新蔵である和醸蔵の完成。過去にも明治44年に柏崎大火、2004年の中越地震、2007年の中越沖地震など数々の災害にも怯むことなく苦難を乗り越えてきた酒蔵です。

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